長らく宅内の有線LANは1000BASE-Tで運用してきたが、10GbEに関する機器や資材の価格も下がったので、一部を10GbE(10GBASE-SR)へ移行してみた。
■10GbE 接続対象
デスクトップPCx2台、Windowsサーバーx1台
■インテリジェントスイッチ(L3SW)
Allied-Telesis CenterCOM AT-x510-28GPX
リース落ち品でYahoo!オークションにて入手。SFP+ポートが4ポート、PoE+(at)対応のGbEポートが24ポート。
■SFP+モジュール
FS標準 Cisco SFP-10G-SR互換 10GBASE-SR SFP+モジュール(6本)
新品が約2000円と、中古品やジャンク品を買う理由が全く無いお値段。PC側にも必要なため6本購入。
x510では、隣り合ったSFP+ポートに発熱量が高いRJ-45なSFP+モジュールは挿してはいけないという制約もあるため、今回はオール光ファイバー構成。使用できるSFP+モジュールはスタックモードではアライド純正品のみとなるが、非スタックモードではベンダーロックインは無いとの事。
結果、以下のように問題なく認識。
Port Vendor Device Serial Number Datecode Type
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1.0.25 FS SFP-10GSR-85 F2031xxxxxx 200810 10GBASE-SR
1.0.26 FS SFP-10GSR-85 F2031xxxxxx 200810 10GBASE-SR
1.0.28 FS SFP-10GSR-85 F2031xxxxxx 200810 10GBASE-SR
■10GbE ネットワークカード
ノーブランド NB-INT-X520DA1-S Intel 82599EN 搭載 10GbE SFP+ 1ポート(3枚)
使用しているPCにはGbEコネクタのみとなるので購入。こちらもSFP+モジュールのベンダーロックは無く、ノーブランドでもインテルな新品、しかもオリオスペックなので偽物だったという事も無く安心して購入できた。
PCIe 2.0の8レーン接続となるので、なるべくなら8レーンで接続したい所だが、宅内で動かしている機材では何らかの制約が発生。詳細については後述。
■光ファイバーケーブル
LC/UPC-LC/UPC デュプレックス マルチモード 光パッチケーブル・5m(1本)、10m(2本)
というわけで、これらを組み込んだり、敷設したりして稼働開始。
■PCIeレーン
↑でもツイートしているが、10G LANカードのx8接続をフルに活かそうとすると、どうしてもマザーボードのPCIeレーンの割当や分割が絡んでしまうことが判明。これらの制約から開放されるためには上位クラスのCPUやマザーボードを導入するしかない模様。
さすがにこれらを一気に改善するのは資金的に難しいため、段階的に機材入替をしていく事とした。
■DLNA機器検出不可
接続がすべて完了し接続テストを行っていたところ、DLNA機器が全く検索できないことが発覚。Web検索してみると、L3SW周りでよくある現象で、[IGMP Snooping]機能による影響とのこと。機能の性質的に本来はオンで運用すべきだが、一人ネットワークでは使い勝手が優先されるためオフに変更し、問題は解消となった。
x510>show ip igmp interface
Interface vlan1 (Index 301)
IGMP Disabled, Active(Snoop Only), Non-Querier, Version 3 (default)
x510>enable
x510#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
x510(config)#no ip igmp snooping
x510(config)#do show ip igmp interface
Interface vlan1 (Index 301)
IGMP Disabled, Inactive, Version 3 (default)
■配線など
このツイートの後、しばらくして10G部分も配線完了
■次期計画
今後はL3SWの機種変更(MikroTikのCRS309-1G-8S+IN)、PC側のマザーボード更新を予定