SHO Page

PC / Network / Audio / Car / etc....

Bubble UPnP Serverを使用して外出先から自宅ライブラリを聴く(2023年版)

約7年前「BubbleUPnP Serverを使用して外出先から自宅ライブラリを聴く」という記事を作成しました。

shopage.shooffice.com

当時は、インターネット側から自宅内のネットワーク機器にアクセスするには、ルーターの静的ポート変換設定を行えば簡単にアクセス可能でした。 ですが、今どきのIPv6 over IPv4環境(DS-Lite接続・MAP-E接続)では、IPv4通信の提供方法の関係でインターネット側からのアクセスが昔ほど簡単には出来なくなっています。

そこで、そういった静的ポート変換などの設定を全く不要とする手段として「Tailscale」というサービスを利用して、Bubble UPnP serverへ接続してみる事にしました。

※なお、すでにインターネット側からBubbleUPnP Serverへアクセスできる環境を構築している方向けの内容となっていますので、ご了承下さい。

Tailscaleについてと導入

[Tailscale]とはなんなのか?&導入に関しては、以下のWebサイト記事をご参照いただくのが早いです。 いずれの記事でも参考になりますが、(2)の記事は一部内容が古いため(無料で使える台数など)注意してください。 その他にも「Tailscale 使い方」などでWeb検索していただくと良いかと思います。

接続イメージ

Tailscaleを介した接続の場合、以下のような接続イメージとなります。

Bubble UPnP Server側の設定

  1. BubbleUPnP ServerがインストールされているPCやNAS(詳しくは後述)へ、Tailscaleクライアントアプリをインストール
  2. TailscaleアプリにGoogle/Microsoft/GitHubアカウントでログインを行う。
  3. Tailscaleアプリを常時起動し、Tailscale網へ接続した状態とする。

Android側(Bubble UPnPアプリ)での設定

  1. TailscaleアプリをAndroid端末へインストール
  2. TailscaleアプリにGoogle/Microsoft/GitHubアカウントでログインを行う。
  3. Tailscaleクライアントアプリにて、Tailscale接続を開始
  4. Bubble UPnPアプリを起動
  5. Setting ⇒ [Internet access with BubbleUPnP Server] ⇒ [Networks]にて、新規にサーバー設定を行うか既存の設定をタップ。

ここで重要なのは[Server Address]欄に入力するアドレスです。 今まではダイナミックDNSのホスト名や、WAN側のIPv4アドレスを入力していましたが、Tailscaleを介した接続では「Tailscaleから割当られた」プライベートIPアドレスを入力します。各端末にTailscaleから割り当てられたプライベートアドレスは、Web管理画面かスマホなどにインストールしたTailscaleアプリ上で確認ができます。

(例)接続先PCのTailscale上でのIPアドレスが[100.xxx.yyy.zzz]だった場合
[Server address]:http://100.xxx.yyy.zzz:58050(もしくはhttps://100.xxx.yyy.zzz:58051)

※ [Server Address]以外の入力項目内容は変わりありません。
※ [Server Address]をホスト名で指定することもできますが、TailscaleのMagicDNS機能を理解しておく必要があります。
※ [Server Address]をLAN側のプライベートアドレスで指定することもできますが、Tailscaleのサブネットルーター機能の設定が必要。

ここまで設定を行ったら、実際に接続してみます。

接続手順

  1. スマートフォン/タブレットにて、Tailscaleクライアントアプリを起動し、接続する
    ※必ずTailscaleへの接続を先に行います。順番を逆にすると、端末内の経路情報が書き換わるまでBubble UPnPアプリからサーバーへの通信が成立しない現象が発生します
  2. BubbleUPnPアプリを起動
  3. 設定 → [Internet access]に登録してあるBubbleUPnPサーバーへの設定を有効化し、[APPLY]をタップ
  4. 設定欄の設定名右に(connected)の表示が出たら、Libraryメニューから自宅側メディアサーバーが見えているか確認

TailscaleクライアントアプリのNASへのインストール

メディアサーバーやBubble UPnP ServerをNASにインストールされている方もいらっしゃるかと思いますが、そのNAS上でTailscaleクライアントアプリを動かすことも可能です。 Tailscale公式のサポートドキュメント(https://tailscale.com/kb/integrations/nas/)にQNAP/Synology/FreeNASでの利用について記載がありますので、参照の上インストールを行えばNAS上のTailscaleアプリを通して、Bubble UPnP Serverへの接続も可能になると思われます。

最後に

IPv6 over IPv4の接続環境であっても、こういったサービスを併用する事によって接続環境を稼働することが可能です。従来から利用していたBubble UPnP Serverの環境を引き続き利用できますので、ぜひお試しいただければと思います。

Google Chrome:ブックマークを選択しようとすると強制終了してしまう

症状

  • Google Chromeにて、ブックマークバーやブックマークメニューからブックマークを選択しようとすると、Chromeがエラーも出さずに強制終了してしまう(ウィンドウが閉じる)

原因(と思われるもの)

  • URLエンコードされているURLとなっているブックマーク(検索エンジンでの検索単語を含んだURLなど)
  • URLが長いブックマーク 上記のようなブックマークが含まれていると、現象が発生する模様。

対処

  • 機能拡張なしでの起動→効果なし
  • Chromeプロファイルの再作成→効果なし
  • Chromeプロファイルの再作成&ブックマーク同期をオフにしブックマークをインポート→効果なし
  • 原因のようなURLのブックマークを削除→効果あり

対策

  • 原因と思われるURLのブックマークを削除
  • 検索結果のWebページについてはブックマークするのではなく、検索単語をGoogle Keepでメモしておく

その他

  • 以前はこのようなブックマークがあっても今回のような現象は発生しなかったが、何が本当の原因なのかは不明

Mellanox ConnectX-3の導入

約2年半ほど前に自宅内部LANの一部を10GBASE-SR化しましたが、その際に導入したネットワークカード[Intel Ethernet ServerAdapter X520-SR1](実際にはチップだけX520のオリオスペック品)はPCI Express 2.0のx8接続で、その時点で使用していたASUS TUF GAMING X570-PLUS Wi-Fiでは、拡張スロットの物理的なサイズや来ているレーン数の関係でx4接続で使わざるを得なく(x8接続になったところでフルスピードが使えるわけでもないのですが)少々モヤモヤした状況でした。

そこで「そろそろお安くなっているのでは?」と、[Mellanox ConnectX-3]を購入することに。X-3ならPCI Express 3.0でx4接続なので、X570-PLUSの2つ目のx16スロット(チップセット側へx4接続)でも問題ないはずと、お安い値段が付いたX-3のシングルポート版を3枚、デュアルポート版を1枚、eBayで購入。

大陸から届いたX-3をX520と入れ替えてみると、MaximumとCurrent Link Widthはx4、MaximumとCurrent Link Speedは8.0 GT/sに。

Intel Ethernet ServerAdapter X520-SR1
Mellanox ConnectX-3

これでスッキリ!しました。

続きを読む

macOS VenturaでGoogle日本語入力が言語メニューに出てこない

最近のmacOSに標準で備わっている日本語変換プログラムは、変換候補の上位に絵文字や顔文字を持ってくること事が多すぎて「おじさん構文やれってことか?!」と疑ってしまうぐらいなのですが、使っていて「もうこれはムリw」と(かのスタパ齋藤氏もキレてATOK2013にしたとか)。

そこで、Windowsでも使っているGoogle日本語入力をインストール・・・してみたのですが、インストーラーの最後で有効化してもらったのに、Google日本語入力が言語メニューに出てこない。

仕方なく手動で追加・・・と、システム設定→キーボード→テキスト入力→入力ソース→編集ボタンを押して、+マークをクリック、しても「キーボードレイアウトがありません」との無情の表示が。

無情の表示

そこからはWeb検索したり、開発版(バージョンはDev 2.28.5061.101でした)をインストールして「ログイン時に変換エンジンプログラムを起動する」へチェックを入れてみたりもしたのですが、最後に行った操作が効き目がありました。

手順

  1. 入力ソースで編集ボタンをクリック
  2. 左下の+マークをクリック
  3. 何か他の言語の入力ソースを追加する(今回は韓国語のハングル-2ボル式を追加)
  4. 追加ボタンをクリック
  5. 再度+マークをクリック
  6. 日本語をクリック
  7. 右半分に(Google)が末尾に付いた入力ソースが出現する
  8. 必要なGoogle日本語入力項目を追加
  9. ダミーとして追加したハングル-2ボル式を削除
  10. 入力ソースメニューからGoogle日本語入力を選択

今回の事象はGoogle側も何かやらかしている可能性もありますが、macOS側もたいへん怪しく、そもそもUnicodeに顔文字が含まれているからって変換リストの上位に持ってこなくてもいいと思うし、変換した単語を次のタイミングでリストの上位に持ってこないのはどういうことなの(全然学習しない)とか(以下省略

Prolific PL2303TAとWindows 11

その昔、RTX1200のユーザー設定を誤りログオンできなくなってしまい(あのユーザー設定部分は大変わかりづらく悪い部分)、シリアルコンソールからのリセットを行うためにヨドバシカメラ 千葉店で購入したアイネックスADV-119ですが(長い)、 Windows11環境に接続したところ、デバイスマネージャーのポート(COMとLPT)カテゴリーに、下記名のデバイスが出現。

PL2303TA DO NOT SUPPORT WINDOWS 11 OR LATER, PLEASE CONTACT YOUR SUPPLIER.

バイス名にメッセージを仕込むとは、なかなか斬新ですね。 変換チップ名[PL2303TA]でWeb検索すると、チップメーカーが偽物チップ対策を行った結果であることが判明。

回避手段

メーカーサイトからドライバーをダウンロードしインストールする

手順

※メーカードライバーを入れる前にUSB-シリアル変換をPCへ接続してしまった場合
対象デバイス>プロパティ>ドライバータブ>デバイスのアンインストール>このデバイスのドライバーを 削除しようとしましたにチェック>アンインストールを行い、USB-シリアル変換ケーブルを外しておきます。

  1. Prolific社のWebサイトにアクセス
  2. アカウント入力欄のAccountとPassword欄にそれぞれ[Guest]を入力し、[go]ボタンをクリック →アカウント入力欄の上に[Welcome Prolific]の表示が出ればログイン成功
  3. [Support]をクリック
  4. 左少し下にある地球画像 > Technology > USB Smart I/O Controllers > USB to Serial/Parallelと進む
  5. PL2303 USB to Serial Bridge Controllers (All Chip Versions) > Drivers & Softwareへ進む
  6. [PL23XX_Prolific_DriverInstaller_v4100.zip 2023/05/15 v4.1.0.0]をダウンロードし、インストールを行う
  7. 変換アダプターを接続し「このデバイスは正常に動作しています」表示と、COMポート番号が付与されていれば完了

OpenWRT:一部デバイスでのDHCP取得不良

現象

  • ルーターをOpenWRTに変更後、IoTデバイスのSwitchBotタップが、SwitchBotアプリから見えなくなってしまう現象が発生。
  • タップの再設定を行ったり、無線APを再起動してみたりしたが解消せず。

原因

  • OpenWRTのシステムログを見たところ、SwitchBotタップとの間で[DHCPDISCOVER][DHCPOFFER]のやり取りが繰り返されていた。
  • 結果、タップがIPアドレスなどを取得できていなかった。

考察

  • RTX1200やIX2215のDHCPサーバーからは問題なくIPv4情報は取得できていた
  • SwitchBotデバイスでもHUBミニやスマート電球、タップでもタップミニは取得できており、問題が出るのはタップだけ
  • OpenWRT(Dnsmasq)に切り替えてから自宅内でIPv4情報が取得できなかったデバイスはタップのみ
  • タップのソフトウェア実装の問題?
  • タップに限らず、デバイスIPv4アドレスを取得しなくなってしまったという事例は発生している
  • 今回はタップ側が原因である比率が高めではあるが、個々のデバイスでの問題は発生しているようなので、相性として捉える

処置

  • 当初はちょうどAmazonプライムセール中でタップミニがお安かったのと、「タップはサイズも大きいし、設定時にタップ側の設定用SSIDに接続しないといけない手間もあるしな」と2個入りのパッケージを買い、IPv4アドレス取得もできたのでこれで解決!としていた。
  • が、ごく稀にIPv4アドレスが取得できる時もあり「念のためWeb検索しておくか・・・・」と[DHCPDISCOVER][DHCPOFFER]の単語で検索。
  • 結果、DHCPの相性的な問題の可能性も出てきたので、LAN側のIPv4プライベートアドレス配布をDnsmasqで行うのやめ、Windows上で動作するOpen DHCP Serverへ変更。
  • 変更したところ、IPv4アドレスが取得できるようになり利用可能となった。

その他

※余ってしまったタップは別の機器で利用←結果買い増ししただけw

参考サイト

OpenWRT:MAP-E ポートセット拡張

github.com

(日本 NTT IPv6 (MAP-E) サービスで動作するように OpenWrt を構成する)

構築しているOpenWrt 22.03.5環境で、一部Webサイトの読込みが遅くなったり、ページが読込めなくなる現象が発生したため、↑ページ内の「ADVANCED CUSTOM CONFIGURATION」の手順に従ってmap.shファイルの入換を実施。

map.shファイルをどのように転送するか少々悩んだが、以下のページにあったsftpサーバーをインストールする方法を選択。

leaves2min.blogspot.com

転送後、mv map.sh map.sh.old ⇒ chmod 755 map.shのコマンド操作を行い、OpenWRTを再起動。再起動後MAP-Eトンネルの接続は問題なかったが、SNMP経由でトラフィック取得していたMAP-Eトンネルが監視エラーを出すようになってしまったが、監視ツール(PRTG)から再度SNMP項目をサーチ⇒検出されたMAP-Eトンネルを追加し直したところ解消。

map.sh入替え後は、読込みがかなり引っかかっていたITMedia NewsのWebサイトは完全ではないが読込みのスムーズさに改善が見られ、iOS上のNHK NEWS WEBアプリの最新タブで過去のニュースが読み込めなかった現象は解消。といった感じで、まだ完全解消ではない雰囲気。