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foobar2000 UPnPコンポーネント「Decoding to PCM」設定を見直し

foobar2000をDigital Media Server(DMS)として使うのエントリー内で、「Decoding to PCM」設定について「N-50は2年前の製品とはいえファームウェアアップのおかげもあって対応フォーマットは多いため「Never」にしています」と記述しましたが、この内容が間違いであることが判明しました(元記事は修正してあります)。

fb2k-DtP-000

 

「Decoding to PCM」設定の部分は右にある「Except」フィールドを考慮しつつ設定する必要がある項目で、以下のような挙動になります。

(ここでの「ストリーム」はWAVEやAACFLAC、ALACといった圧縮・非圧縮形式の事を指します)

・always - wav:Exceptフィールドに記入した拡張子はソースファイルのストリームのままDMRへ送出し、登録外拡張子の場合はWAVEに変換しDMRへ送出する。 ・always - lpcm:Exceptフィールドに記入した拡張子はソースファイルのストリームのままDMRへ送出し、登録外拡張子の場合はリニアPCMに変換しDMRへ送出する。 ・never - wav:Exceptフィールドに記入した拡張子関係なく、全てWAVEに変換しDMRへ送出する。 ・never - lpcm:Exceptフィールドに記入した拡張子関係なく、全てリニアPCMに変換しDMRへ送出する。

以上の動きから考えると、N-50にとって一番良い選択は「always - wav」となります。N-50はDSD以外のファイル形式はほぼ対応で、WAVEであれば192kHz/24bitまで再生可能なためです(リニアPCMの場合は48kHz/16bitまで。USB-DACモードでは192kHz/32bitまで入る)。

この挙動に気がついたのは、AAC圧縮したファイルを再生しているときでもN-50側の液晶画面に「WAV 44.1/16」と表示されていたためです。N-50はAACストリームも再生できるので、DMSからなるべくファイルオリジナルのストリームで流れてくるように設定したはずなのに・・・と、前回記載したURLを見ていたところ、URLの末尾が「convert=wav」となっており、「Decoding to PCM」設定を変更しながらURLを確認したところ、上記の結果が判明しました。

 

[gallery ids="1417,1418" type="rectangular" link="none"]

AACストリームをWAVE送出していた(never - wav)場合のN-50の液晶画面とfoobar2000上のプロパティ。プロパティ内の「File path」末尾に「convert=wav」の文字が見える。File SizeもAACストリームにしては大きい。

[gallery ids="1420,1425" type="rectangular"]

リニアPCM送出に設定(never - lpcm)した場合のN-50の液晶画面とfoobar2000上のプロパティ。プロパティ内の「File path」末尾が「convert=lpcm」に変化する。ちなみに、N-50はリニアPCMストリームを受信したときはストリーム形式は何も表示されない。

 

[gallery ids="1428,1426" type="rectangular"]

ソースファイルのストリームで送出するように設定(always - wav)した場合のN-50の液晶画面とfoobar2000上のプロパティ。プロパティ内の「File path」は拡張子m4aのままとなり「codec」はAACとなっている。

「Decoding to PCM」設定がややこしいのは、「Exceptフィールドに登録した拡張子以外に対して」alwayなのかneverなのかを選択する設定のためかと思います。私も最初は登録拡張子のフィールドのことを深く考えずにエントリーを作成したため、間違いを書いてしまいました。

なお、今回のエントリーを作成する際に、Exceptフィールドに登録する拡張子も見直しして、N-50で再生できるストリームの拡張子を追加登録しました。

>mp3,mp4,wma,aac,m4a,wav,flac,aif,aiff,pcm,lpcm

これで、上記の拡張子は変換することなくDMRであるN-50に送出されるようになり、DMS役のfoobar2000を動かしているPCの負担は更に減る形となりました。