さて、DMCは用意できましたが、DMS(Digital Media Server)がまだありません。UPnPではWindowsのファイル共有は見つけてくれませんので、何らかのUPnP対応メディアサーバーを動かさないといけないのですが、ここでもfoobar2000が活躍します。
今回は24時間動かしたままの自宅TV録画サーバーにfoobar2000を入れて、DMSだけを行うように設定しました。 設定はfoobar2000内の「Preferences」から行います。
まずは、foobar2000が音楽ファイル格納場所として認識するフォルダを登録します。
ウチの環境ではネットワークドライブ(Mドライブ)に、WindowsServer2008上の共有フォルダを設定しており、ネットワークドライブ中の「Music」フォルダを登録しました。登録後はfoobar2000によって自動ファイルスキャンが行われ、foobar2000のアルバムリストにファイルが登録されていきます。
次に「Tools→UPnP→Server→Basic Setting」にて、稼働させるサーバー(DMS&DMR)を設定します。
今回はMedia Server(DMS)だけ「Server is started」状態にし、サーバー名を変更しました。
「Always use the Default streaming profile for all devices」はチェックを入れています。このチェックは、DMSに接続してくるDMRの能力に合わせて設定プロファイルを切替える機能を有効にするかどうかだと思うのですが、その機能は使わないためです(下記参照)。
次は「Content」を設定します。ここはデフォルトのままでも良い感じですが、自分には必要の無いビュー項目があったので幾つか外しています。 (画面を見て頂くとわかりますが、DMSを選んだ後に出るアルバムやプレイリストビューといった表示項目を設定しています)
この画面の下部に「Customize Media Library Tree」ボタンがありますが、ここも変更しています。デフォルトで登録されている「アルバム・アーティスト」や「アーティスト」といったビューは使っていないので、表示されたファイルの元ファイルを(XML)をテキストエディタで削除し、一番使う「Folder」ビューを一番上に持ってきてあります。
次に「Straming Profiles」を設定。ここではDMRへ送り出すストリームの設定を行いますが、使っているDMRの性能に合わせて設定を行わないと、適切なフォーマットが送信されなくなってしまいます。N-50はネットワーク経由でも192/24データを受けてくれるので「Renderer Capabilities」はsamplerate rangeを44100~192000、Max bit depthを24へ変更しました。
次の「trancecoding to MP3」は特定のフォーマット(拡張子で判定)をMP3に変換して送出する機能のようですが、使わないため「never」にしています。
その下の「Decoding to PCM」は登録した拡張子以外のフォーマットを、PCMに変換して送出するかどうかの設定かと思われます。更にそのフォーマットをWAVE互換にするのが、リニアPCMで送るかといった設定かなと。これもDMRが対応していないフォーマットをフォローするための機能の一つで、N-50は2年前の製品とはいえファームウェアアップのおかげもあって対応フォーマットは多いため「Never」にしています。「Always」にしています。「Decoding to PCM」部分について間違いがありましたので、訂正も兼ねて別エントリーを作成しました(2014/4/19追記)。
ここまで設定したら完了で、OKをクリックし設定画面を閉じ、foobar2000を再起動します。再起動するのはライブラリ内容がDMS部分に反映されないためです。本来は自動更新なのだろうと思いますが、自分の環境ではその連携が上手くいきませんので、手動再起動しています。
設定が完了した後はハイレゾファイルなどを再生して、オリジナルファイルのフォーマットのまま再生されているか確認します。N-50は本体側に液晶画面があるので、この点はラクです。
なお、DMSとしてのfoobar2000は起動させたままですが、CPUパワーとメモリは殆ど使っておらず、本来のTV録画には全く支障がありません。
フォーマット変換機能を使用した場合は不明ですが、素のまま送出している限りは「そよ風」レベルでした。