2月下旬にパイオニアのUSB-DAC兼ネットワークオーディオプレイヤーである「N-50」を購入しました(詳しくは別エントリーの予定)。
N-50をDMRとして使うにはDLNAクライアント(DMC)のアプリケーションが必要ですが、DMCアプリはiOS等では幾つもアプリケーションが出ているのでそちらを使えば良いのですが、PCの前にいるときは、なるべくそのPCで用事を済ませたい身としては、Windows上のアプリでこなしたいなぁと。
そこで、これまで使用頻度が低かった「foobar2000」を「メディアコントローラー(DMC)」として使うことにしました。 使用しているプラグインは「foo_upnp」です。
foobar2000: Components Repository - UPnP/DLNA Renderer, Server, Control Point http://www.foobar2000.org/components/view/foo_upnp
インストールなどの手順は省略します(このエントリーを見つける人なら、それぐらいは大丈夫かなと)。インストール後、DMCと使う場合は設定箇所は殆ど無く、メニューからウィンドウを2つ呼び出すだけです。
まずは、「View」メニューから「UPnP Browser」を呼び出します。
自動的にネットワーク上のDigitalMediaServer(DMS)をリストアップし、一覧にしてくれます。一覧から対象のサーバーをクリックしていくと、DMSからアルバムやフォルダといった他のDMCでもおなじみの表示がツリー状に展開されていきますので、あとは目的のアルバム、フォルダまで進みます。
たどり着いた後は(今回はフォルダ表示)目的のアルバム・フォルダ上で右クリック→「Send to Current List」にて「UPnP Controller Playback Queue」へ曲リストを送信すると、DMRへ送信する曲リストに入ります。曲リストに入ったあとは、foo_upnpが用意している「UPnP Controller」ウィンドウで再生操作が可能です。
ウィンドウ上部プルダウンメニューからDMRを選択(今回はN-50と表示されている)
ハマりやすいのはfoobar2000の通常のライブラリ登録から選んで、「UPnP Controller Playback Queue」タブへ登録しても再生できないことです。必ず、DMS上にあるファイルを「UPnP Controller Playback Queue」タブへ登録しないといけません。
なお、この手順では曲データはDMSからDMRへ直接送信となり(正確にはDMRがDMSへ取りに行っているのですが)、DMCを行っているfoobar2000は経由しません。DMCはUPnp内部で処理されているURLをDMRに渡すだけで、データを直接流したりはしないようです。その証拠に、DMCアプリを動かしているPCのネットワーク送受信状況を見ていると、DMRやDMSとはほぼ通信をしていない状態になっています。
DMCとして使っているfoobar2000上で「UPnP Controller Playback Queue」に登録した曲をクリックし、Propertiesを見るとわかりますが、DMRへの指示もHTTPベースで行われていて、UPnP自体はWebの技術をベースに拡張された物だとわかります。
「File Path」部分のグレー塗りつぶし下にはDMSを行っているPCのIPアドレスが表示
次はfoobar2000でMedia Serverを動かす事について書いてみます。