屋根を開閉するときに合わせて開閉する、トランクリッドを固定するフックをコントロールしているワイヤーが切れてしまいました。写真は車内からルーフをコントロールしていると見れない部分なのですが、開閉途中で動作を止めて撮影しました。
このワイヤー、車室側先端にあるトランクリッドをロックするためのフックをコントロールしています。幸い、ワイヤーは片側分だけ切れたので、反対側のフックは正常動作し、リッドのロックは掛かるのですが、問題はフックの動きを検出しているマイクロスイッチです。このマイクロスイッチ、開閉動作前後でフックが正規の位置にあるかどうかを検出していますが、検出結果がおかしいと「ピロリーピロリー」という206CCオーナーならば誰もが聞いたことがあるアラート音を出してしまいます。
そして、マイクロスイッチが正しく押されなくなってしまうと、以下の症状が発生します。
- ルーフオープン時にサイドウィンドウを上げることが出来ない
- 時速10km以上になると、「ピロリーピロリー」音が鳴りっぱなしになる
- ピロリー音が出ている間、ウィンカーの「ポツポツ」音が出なくなる
- ルーフ開閉時に動作するモーターの動作が止まらない
特にウィンカーの音が出ないのは問題です。このポツポツ音が無いだけで非常に運転しづらくなります。
さて、切れたワイヤーですが、ショップからの連絡では「ワイヤーはセット部品になっていて、5万2000円」とかなり高額でした。工賃入れるとこの部分だけで6万円突破です。どうしますか?と聞かれたのですが、ルーフは開閉できるし、ロックは片側生きているので今回は修理しないことにしました。
修理しないことにしたのですが、このままだと上記の不都合が発生するため、マイクロスイッチ部分に細工を施して開閉動作の検出を正常に見せかける細工をすることにしました。以前どこかのWebサイトで読んだのですが、このマイクロスイッチは左右スイッチが直列配線になっているとの事。ということは、右側スイッチをバイパスして直結する配線を足してしまえば電気回路的には成立するはず、というわけでこんな配線をしてみました。
206CCのルーフ検出はそんなにシビアなタイミングでは見ておらず(シビアに状態検出するなら左右のスイッチを独立配線にするはずです)、この状態で「大丈夫だ、問題ない」。発生していた上記症状も全て治まりエレクトロタップ代の約250円で対処完了しました。応急処置とはいえ非常に安上がり。
・・・・で、これだけ安上がりに済むと、ワイヤーを交換するかどうかは微妙です、はい(笑)